注文住宅に全館空調を導入するメリット・デメリットは?注意点も解説

公開日:2024/07/15  


全館空調は家全体の空気を循環させ、快適な温度を保つ空調システムです。エアコンと比較してもより効率的に空間の温度を調整できるので、注文住宅においても導入実績が増えています。しかし、気密性やメンテナンス費用など、気になる部分も多いです。本記事では、注文住宅に全館空調を導入するメリット・デメリット、注意点についても解説します。

注文住宅に全館空調を取り入れるメリット

全館空調は、家全体の温度を調整できる冷暖房システムで、さまざまな魅力があります。注文住宅に全館空調システムを取り入れることには、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

家中の温度管理が一定になる

従来の家庭では、各部屋ごとにエアコンや暖房器具を設置することが一般的でしたが、全館空調システムを採用することで、家全体を一定の温度に調整できます。これにより、どの部屋にいても快適な温度で過ごせます。

また、季節の変化や気温の急激な変動による不快感、ヒートショックのリスクを軽減できます。

空気がきれいな状態を保てる

全館空調システムは、高性能な換気機能を備えており、空気清浄や除菌機能も提供します。とくに、天井等からの吹き出し型の場合、家中の空気を効率的に換気するシステムを搭載していることが一般的です。

これにより、室内の空気が常に清潔で健康的な状態を保てます。

圧迫感のない空間が実現できる

エアコンや室外機が不要になるため、部屋の壁や外壁に設置される機器の数が減り、室内外の空間により広々とした印象を与えます。また、インテリアデザインにおいても自由度が高まります。

省エネ効果が期待できる

全館空調システムは、効率的に空間の温度を調整できるため、エネルギーの無駄遣いを抑えられます。とくに、最新の省エネ技術を採用したシステムでは、従来のエアコンや暖房器具に比べて大幅な節電効果が期待できます。

これにより、長期的に家計の負担を軽減し、環境への負荷も低減できます。

注文住宅に全館空調を取り入れるデメリット

注文住宅に全館空調を取り入れることには、いくつかのデメリットも考慮しなければなりません。そのデメリットについて詳しく説明します。

家全体の気密性能・断熱性能が必要

全館空調を効果的に運用するためには、住宅自体が高い気密性と断熱性を持っていることが重要です。気密性が低い場合、外部からの冷暖気が家の内部に漏れ込み、空調効果が低下する可能性があります。

同様に、断熱性が低い場合、室内外の温度差が大きくなり、空調システムの負荷が増加してエネルギー効率が低下します。

空気が乾燥しやすい

全館空調を含む送風式の暖房設備は、設定温度よりも高温の空気が送られてくるため、室内の空気が乾燥しやすくなります。とくに冬場は、乾燥した空気が肌や粘膜を刺激し、不快感を引き起こす可能性があります。

対策として、加湿器などの補助機器や、加湿機能付きの全館空調の検討が必要です。

急な室温調整がしづらい

全館空調システムは家全体の温度を一定に保つことが利点ですが、部分的かつ急速な温度調整は難しい場合があります。特定の部屋を冷やしたり暖めたりすることが困難で、個別のエアコンシステムと比較して柔軟性に欠ける場合があるでしょう。

メンテナンス費用がかかる

特殊な大型の空調設備を設置する場合、定期的なメンテナンスが必要です。専門業者による定期的な点検や清掃、修理が必要となり、追加費用が発生することがあります。

初期費用がかかる

全館空調システムの導入には、個別のエアコンを設置する場合に比べて高い初期費用が必要です。40坪程度の住宅では、100〜300万円程度の費用がかかります。これには、システムの設置費用や機器の購入費用、工事費用などが含まれます。

注文住宅に全館空調を採用する際の注意点

全館空調は家を建てる段階で導入を検討すべき設備ですが、導入前に押さえておきたいポイントがあります。全館空調を採用するにあたっての注意点について見ていきましょう。

冷暖房の方式を選ぶ

全館空調の冷暖房には、天井吹き出し方式、エアコン方式、床下冷暖房方式、壁パネル方式などさまざまな方式があります。

たとえば、天井吹き出し方式は空調の風が天井から送られるため、均一な空調効果を得られます。床下冷暖房方式は断熱した基礎部分に蓄熱して輻射熱で冷暖房を行う方法で、ガラリから送風も可能です。

それぞれ特徴やコスト、設置方法が異なるので、家族のライフスタイルや予算に合った最適な方式を選ぶことが重要です。

アフターフォローがしっかりしている建築会社を選ぶ

ほとんどの全館空調メーカーは、設備機器の定期メンテナンスを推奨しています。そのため、建築会社に施工店登録してもらう「加盟店制度」をとっているケースが多いです。しかし、なかにはアフターサービスがいい加減な建築会社も存在します。

全館空調を採用する際は、積極的にアフターサービスを提供している建築会社を選ぶことが重要です。しっかりとしたアフターフォローがあれば、長期間にわたり快適な住環境を維持できるでしょう。

まとめ

全館空調システムを注文住宅に導入することには、多くのメリットがあります。家中の温度を一定に保ち、快適な生活空間を実現するだけでなく、空気清浄や省エネ効果も期待できます。しかし、高い気密性や断熱性が求められることや、空気の乾燥、急な室温調整の難しさ、メンテナンス費用や初期費用の負担も考慮すべきです。

全館空調を採用する際には、冷暖房の方式やアフターサービスを提供する建築会社の選定など、慎重な計画が重要です。全館空調を採用した注文住宅は、快適で健康的な居住空間を提供し、住民の生活品質を向上させるでしょう。

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