注文住宅の内装を決める際に注意するべきポイントとは
注文住宅で家を建てると決定したら、こだわりたいのは内装のデザインです。しかし、内装デザインは多岐にわたり、簡単には決められません。内装のデザインや流れを知っておくことで、満足のいく自宅にできます。注文住宅における内装デザインの種類、内装を決める流れ、内装決定の際に注意するポイントをお伝えします。
注文住宅の内装デザインの種類
注文住宅の内装デザインの種類にはいったいどのような種類があるのか、見ていきましょう。
インダストリアル系
インダストリアルとは本来「産業の、工業用の」という意味を持つことから、飾り気のない無骨なデザイン、丈夫な素材がキーワードです。ヴィンテージ感、ユーズド感を出したい方にインダストリアルはおすすめの内装となります。男性的なデザインの部屋を目指したい方や、あえて無骨なインテリアがお好みの方に適した内装デザインとなっているのです。
海外系
海外系の内装には、北欧系やアジア系など多彩に種類があり、こだわりを前面に出すことができます。海外系といっても、モノトーンシンプルなどのカッコイイ系や壁紙の色遣いを大胆にした北欧やヨーロッパ系、西海岸系、アジア系など種類が豊富です。もともとインテリアの系統が海外系の方は、内装も海外系にすると統一感を出すことができ、コーディネートも楽しみになります。
モダン系
モダン系は基本的に無駄な装飾を省いたシンプルさが特徴で、流行に左右されにくいデザインです。「現代的、今風でおしゃれ」という意味を持つモダンは都会的なインテリアを求める方に適しているといえます。シンプルなだけでなく、異素材をミックスして和モダンやナチュラルモダンなどのテイストをプラスしてアレンジすることも可能です。基本的にはシンプルでかっこいいスタイルを希望する方におすすめといえるでしょう。
ナチュラル系
天然素材を取り入れた優しい風合いが特徴のナチュラル系の内装も定番といえます。シンプルでありながらどこか優しく可愛い雰囲気になるため、ゆっくり癒されたい方に適した内装となります。天然素材の家具や小物がお好きな方は、内装にもナチュラルテイストを取り入れることによって統一感を持たせることも可能です。
注文住宅の内装を決めるまでの流れ
内装のテイストを確認したところで、内装を決定するまでの流れを見ていきましょう。
家族内での意見をまとめる
住宅会社との打ち合わせの前に、家族内で内装に関する意見を話し合い、まとめておきましょう。家族内での意見がバラバラだと、せっかく時間を取って打ち合わせをしても曖昧な案になり、最終的な仕上がりに満足できない可能性が出てきます。
打ち合わせ
内装決定のため打ち合わせを行い、内装に対する希望を住宅会社に伝えます。希望の実現が難しい場合でも、理想に近づけるための提案やアドバイスを専門家が行うことによって、満足できる内装になる可能性が高いでしょう。どんなに細かい部分であっても、理想をしっかり伝えることが重要になります。
レイアウト案の提示
打ち合わせ内容を元に、レイアウト案が作成されます。この段階で家の具体的な配置や内装のイメージが固まるため、理想の内装とずれがないか、しっかり確認しましょう。
金額の見積もり
内装案のイメージが定まったら、最終的な金額の見積もりとなります。理想をとことん追求すると、かなりグレードが高くなっていることもあるため、相談して目立たないところはグレードを下げたりすると、金額面での調整が可能になるのです。逆に、リビングなど人目に触れるところ、長時間滞在する場所は必要以上にグレードを落とさないように気をつけましょう。
着工
内装の仕様と金額が確定したら、いよいよ工事が始まります。工程表の通りに進められるため、工程表の内容は確認しておきましょう。工事現場を確認しに行くことも可能なので、工程表との違いや疑問が出てきたら確認することで、理想の内装に仕上がります。
引き渡し
工事が完了したら、契約通りに終了しているかのチェックに入ります。工事や営業の担当者と一緒に実際の物件を訪れ、工程通りか、不具合はないか、念入りに確認しましょう。不具合があればすぐに対応してもらい、問題がなければ予定通りの引き渡しという流れになります。
注文住宅の内装を決める際に注意するべきポイント
注文住宅の内装を決める際に注意するポイントをまとめます。
間取りの導線が悪い
間取りの導線が悪いと生活するうえでかなり不便となります。なかでも水回りは朝の混雑や家事においても重要になるため、思春期のお子さんがいる家庭ではとくに重要です。また、部屋のスペース配分を間違えると、空気の流れが悪く冷暖房の効率が下がったり、家具の配置が大変になったりするため、事前にしっかりと相談しておきましょう。
仕上がりの色がイメージと違う
床材やクロスの色など、イメージと仕上がりが違うという事態にならないために、内装を決める際には実際のサンプルを見て決めましょう。床材やクロスは面積が大きいため、一気にイメージが変わったり、統一感がなくなったりしてしまいます。インターネット上でのイメージだけでは決めないよう、注意してください。
コンセントが少ない・使いにくい
実際に生活してみて意外に困るのがコンセントです。必要な部分にコンセントが配置されていないと、延長コードの使用、家具の配置変更をすることになり、不便が生じることになります。家族の生活スタイルを考えて、必要な位置、数のコンセントの配置を行いましょう。
まとめ
注文住宅の内装デザインはインダストリアル、海外、モダン、ナチュラルなど多様です。内装を決めるまでには家族内で話し合い、打ち合わせ、レイアウト案の提示、金額の見積もり、着工、引き渡しという流れがあります。注文住宅の内装を決めるポイントは間取りや色のイメージ、コンセントなど生活に密着した部分が困らないようにすることが重要といえます。ポイントを押さえて、理想的な内装を作ってみてください。