注文住宅に設置するトイレ選びのポイントや注意点について解説!

公開日:2023/03/15  

トイレは家族が毎日使用する場所であり、快適性や清潔感が求められる場所のため、とても重要です。注文住宅の場合はトイレのタイプや設置する場所などを決めることができるため、自分たちのライフスタイルに合わせたトイレにできます。そこで今回は、トイレのタイプごとのメリット・デメリットや設置場所、注意点についてまとめました。

トイレのタイプごとのメリット・デメリット

日本のトイレは、かつてはいわゆる「和式便器」が使われていましたが、現在は座って使用する「洋式トイレ」が一般的です。ここでは洋式トイレのタイプやそれぞれのメリット・デメリットについて整理します。洋式トイレは大きく分けて以下の3タイプです。

分離型(組み合わせ)トイレ

一般的なものは分離型トイレです。便器・タンク・便座の各パーツが分かれているものを指します。もっとも普及しているタイプであるため価格が安く、節水性や清掃のしやすさという点でも優れているトイレです。

それぞれが分離しているため、壊れた部分だけ取り替えるといった部分補修ができるのも分離型のメリットといえます。各部分ごとでパーツを変更できるなど融通がきき、利便性が高いのも長所です。その一方、使用水量が多く連続使用してしまうと水が足りなくなるというデメリットがあります。

一体型トイレ

一体型トイレは、すべてのパーツが一体になっているものをさします。シンプルなデザインが特徴で、パーツごとのつなぎがあまりありません。そのため、清掃しやすいのがメリットです。しかし、壊れた場所が一部であっても部分交換が難しいため、修理費用が高くなってしまいます。また、水量については分離型と同じく連続使用すると不足することがあるようです。

タンクレストイレ

タンクレストイレは、排水管が便器に直接つながっているためタンクがありません。分離型や一体型に比べコンパクトであり、デザイン性に優れています。しかし、特殊なタイプであるため購入費や修理費が高くなるのがデメリットといえます。

注文住宅に設置するトイレ選びのポイント

トイレを選ぶときはどのような点に注目すればよいのでしょうか。

トイレの位置

ひとつ目のポイントはトイレの位置です。建物のどの部分にトイレを作るかは住宅全体の利便性に直結する問題といえます。配管が終わってから「不便だから場所を移動させる」のは極めて困難ですので、トイレの場所は慎重に決めなければなりません。

その際は家族構成も考慮に入れる必要があるのです。同居する家族の中に高齢者がいれば、彼らが使いやすい場所にあることが望ましいといえます。玄関との位置関係も重要です。トイレから出たら来客と鉢合わせになってしまう場所よりは、少し奥まった場所のほうが落ちつけます。また、トイレは臭いが発生する場所でもあるので、リビングやダイニングから離れた場所に設置したほうが無難です。

床や壁

2つ目のポイントは床や壁です。部屋との統一感を維持するためフローリングを使用することが多いですが、トイレという場所はその性質上汚れやすいため、フローリングの手入れに留意しなければなりません。その点、タイル張りの床にすれば耐久性が高まりメンテナンスもしやすくなります。

ただし、施工費用はフローリングより高くつくので、予算を考慮してタイル張りにするか決めたほうがよいでしょう。このほかにも特殊なセラミックを使ったり、コルクやフロアクッションを利用したりすることもできるので、トイレについての打ち合わせの際、ハウスメーカーとしっかり相談して決めましょう。

トイレの収納

3つ目のポイントは収納です。トイレにはトイレットペーパーをはじめとしてトイレ用品を納めるスペースが必要です。しかし、そういったトイレ用品はかさばるものが多いため、それらを納める収納スペースが重要となります。トイレを作る際に、収納スペースも計算に入れておくのがおすすめです。

注文住宅にトイレを設置する際の注意点

トイレを設置するときに注意することは3点です。

1点目はトイレの広さです。あまりに狭すぎるトイレは居心地が悪く感じてしまいます。加えて、子どもが幼いときはトイレの世話も必要であるため、ある程度の広さを確保したほうがよいでしょう。

2点目は入り口の広さや向きです。家族の動線を考え、使いやすい配置にするようにしましょう。

3点目は窓の位置です。窓の場所によっては隣家からトイレが見えてしまったり、通りから見えてしまったりする可能性があります。窓の位置がプライバシーを守れる場所なのか注意しましょう。

まとめ

今回は注文住宅を建てる際のトイレの選び方やトイレ設置のポイント、注意点についてまとめました。一口に洋式トイレといっても、一般的な分離型やスタイリッシュな一体型、水道に直結するタンクレストイレなど色々なタイプがあります。自分たちの生活スタイルや住宅にかけられる予算などを踏まえ、家族が使いやすいトイレにするべきでしょう。

トイレを選ぶ際はトイレの位置、広さ、床や壁の材質などを自分で選べます。トイレは一度作ってしまうと移動させるのが困難な設備ですので、しっかり考えて後悔しないように場所を決めたいところです。

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