注文住宅は床にこだわろう!床材の種類と選び方

公開日:2024/08/15  

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注文住宅をせっかく建てるなら、細かい部分までこだわりたいものです。しかし、デザインなどに注目しすぎた結果、素材の質や種類で後悔するケースも時折見られます。本記事では、建築材料のなかでも床材に着目し、種類ごとの特徴や選ぶポイントをまとめて紹介します。一番触れる場所だからこそ、床にこだわった家づくりをしてみませんか。

床材の種類

住宅における床材の選択は、快適性やデザイン性、耐久性などさまざまな要素を考慮する必要があります。

主な床材とそれぞれの特徴について見ていきましょう。

フローリング

フローリングは近年の住宅で主流となっています。

木材を使用したフローリングは、耐久性とナチュラルな風合いが特徴です。無垢フローリングと複合フローリングの2種類があり、無垢フローリングは一枚板でできており、複合フローリングは薄い木材のうえに合板を貼ったものです。

また、針葉樹と広葉樹によって異なる特性があります。針葉樹は柔らかく、ヒノキや杉が代表的です。一方、広葉樹は硬く、オークやチーク、ウォールナットなどがあります。

タイル

タイルは陶器から作られ、硬くて汚れや水に強い特徴があります。

玄関や土間などに多く使われますが、最近ではキッチンやトイレなど水まわりの一部にも採用されています。ただし、裸足で歩くと冷たい感触がありますので、注意が必要です。

畳は、和室で使われる伝統的な床材であり、柔らかく弾力性があります。

直接座っても痛くなりにくく、い草特有の香りでリラックスできます。ただし、日焼けや湿気に弱く、定期的なメンテナンスが必要です。

カーペット

カーペットは、柔らかく保温性が高く、クッション性や遮音性があります。

赤ちゃんやご高齢の方に向いていますが、掃除がしにくくホコリが溜まりやすいというデメリットもあります。

フロアタイル

フロアタイルは合成樹脂製であり、耐久性や耐水性が高く、木目調やタイル調などさまざまなデザインがあります。

店舗の床材としても使用されています。

クッションフロア

最後に、クッションフロアは塩化ビニル製であり、防水性が高くクッション性があります。

お手入れが比較的容易で安価なため、賃貸物件でも多く採用されていますが、見た目や素材によっては安っぽく見える場合もあります。

フローリングの種類

フローリングは床材のなかでも一般的であり、主に無垢フローリングと複合(合板)フローリングの2種類があります。

無垢フローリング

無垢フローリングは、自然の木から板を切り出した素材であり、ナチュラルな風合いや木のぬくもりを楽しめます。

とくに素足で歩いたときの心地よさや木の香りは、ほかの素材では味わえない魅力です。さらに、無垢材は断熱性や保温性が高く、湿度を調整する優れた調湿機能ももっています。

しかしながら、天候や湿度の変化によって膨張や収縮が生じて床に隙間ができたり、反りや割れが発生する場合もあります。また、柔らかい素材のため、傷や汚れが付きやすく、定期的なお手入れが必要です。

複合フローリング

複合フローリングは合板や集成材を使用し、無垢フローリングよりも安価でありながらも品質が安定しています。

耐久性や防水性が向上し、お手入れが容易なのが利点です。また、多様なカラーやデザインがあり、用途やライフスタイルに合わせて選べます。ただし、無垢材に比べて風合いや質感が劣る場合があり、経年劣化や傷つきによっては化粧板がはがれてしまいます。削って補修するのも難しいため、注意が必要です。

床材を選ぶポイント

床材を選ぶ際のポイントはさまざまですが、まずは部屋の用途に合わせて選ぶことが大切です。

部屋ごとに適した床材を選べば、生活の便利さや快適さを向上できます。

リビング

リビングでは一般的に重い家具を置くため、凹みに強く耐久性のあるフローリングがおすすめです。

また、リビングの雰囲気に合わせたカラーを選ぶと統一感がでます。

キッチン

キッチンは水や油で汚れるため、耐水性に優れた床材を選ぶ必要があります。

クッションフロアやフロアタイルが適していますが、タイルは硬い素材のため注意が必要です。

寝室

寝室では、足触りが柔らかく温かみを感じられる床材が好まれます。

フローリングやカーペットが適していますが、布団を使う場合は畳もよいでしょう。

子ども部屋

子ども部屋では、汚れが拭き取りやすく安全性の高い床材が求められます。

クッションフロアや合板フローリングが適しています。

トイレ・洗面脱衣所

トイレや洗面脱衣所では、防水性に優れた床材を選びましょう。

タイルやクッションフロアが一般的です。

玄関

玄関では、土埃や泥汚れのある土間部分には耐水性のある素材が適しています。

また、外から見えやすい場所なので見た目も重要です。床材を選ぶ際にはカタログだけでなく実物を確認しましょう。床は部屋全体の印象を左右する重要な要素であり、実際に触れて色合いや質感を確認しておくと後悔を避けられます。

まとめ

注文住宅を建てる際、床材の選択は重要なポイントです。フローリング、タイル、畳、カーペット、フロアタイル、クッションフロアなどさまざまな種類がありますが、それぞれの特徴を理解して部屋の用途に合わせて選びましょう。とくに、リビングやキッチン、寝室、子ども部屋など、各部屋ごとに適した床材を選べば快適性や便利さを向上できます。また、床材を選ぶ際にはカタログだけでなく実物を確認して後悔しない選択をしましょう。部屋全体の印象を左右する重要な要素である床材を慎重に選び、理想の住空間を実現してください。

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