自分だけの秘密基地!注文住宅に地下室を設ける際の注意点を知ろう

公開日:2023/06/15

注文住宅では家を自由に設計できるため、地下室を作りたいという方もいることでしょう。とはいえ地下室といっても、その種類は多岐に渡るうえ、用途を明確にしておかないと、思わぬ失敗につながる危険もあります。そこでこの記事では、注文住宅で地下室を設置するメリット・デメリットや注意点などについて解説します。

地下室の主な活用事例

地下室といえば、倉庫やシェルターといった普段は使うことのない部屋をイメージしがちですが、ほかにもさまざまな活用方法が存在します。たとえば、シアタールームやプライベートスタジオのほか、バーやワインセラーといった使い方です。

地下室は耐久性の観点から、鉄筋コンクリートで設計するよう建築基準法で定められており、高い強度と防音性を誇ります。また、壁の外は地面なので音が外部に漏れてしまう心配もありません。結果として地下室には「音が響きにくい」という特徴があり、防音室としては最適な条件です。

とくに楽器を演奏するのが好きな方や、体を動かすのが好きな方、映画好きの方にはピッタリな環境といえるのではないでしょうか?シアタールームとして活用する場合には、プロジェクターやスピーカーを駆使すれば、映画館にいるような大画面と大音量の迫力ある映像が楽しめるほか、ソファーも用意すれば贅沢なひと時が過ごせます。

さらに、地下室は地中にあるため温度変化が少なく、調湿・換気設備の取り付けも義務化されていることから、気温や湿度が安定しやすいという特徴もあります。ワインは冷蔵庫で保管することも可能ですが、ワイン好きな方には地下室をワインセラーにすればより本格的なワインが楽しめるでしょう。

ほかにも、地下室はほかの部屋より静かな環境なので、絵を描いたり、編み物をしたり、プラモデルや陶芸など、ものづくりの場としても活用できます。このように地下室は用途に応じて多彩な使い方ができます。

注文住宅に設置できる地下室のタイプごとのメリット・デメリット

地下室にはさまざまなタイプが存在します。たとえば、部屋が完全に地下に埋まっている全地下タイプや、部屋の半分だけが地下に埋まった半地下タイプ、地下室の外をくり抜いたドライタイプといったものもあります。ここではそれぞれのタイプによるメリット・デメリットを解説します。

全地下タイプ

一般的な地下室とは、部屋が完全に地中に埋まった全地下タイプではないでしょうか。全地下タイプのメリットは、地下室のなかでも防音性能に優れていることです。壁の外は地面となっており、音が外に漏れる心配がなく、外部の音も部屋に入ってくることはありません。そのため、シアタールームやプライベートスタジオとして活用したい方には、おすすめのタイプです。

しかし、外部と完全に遮断されているという特性上、湿気が最も溜まりやすいことが挙げられます。

半地下タイプ

半地下タイプとは部屋の一部だけが地中に埋もれた地下室で、全タイプと比較すると採掘量が少なく、建築コストを抑えやすいのが最大のメリットです。また、傾斜や段差といった形状とも相性がよく、斜面上の土地を地下室として活用することで建物のスペースを広げるといった活用もされています。

デメリットとしては、地下に部屋があるぶん、湿気がたまりやすいため、換気対策が十分でなければカビが生える恐れがあります。

ドライタイプ

ドライタイプとは部屋の外がくり抜かれた地下室を指します。地下室は一般的に光の届かない薄暗い場所という印象がありますが、ドライタイプなら地下室の外は空間となっているため風通しがよくなり、窓を取り付ければ採光も入り部屋も明るくなります。つまり、部屋のなかが快適になりやすいことが、ドライタイプ最大のメリットとなっています。

ただし、周囲のスペースまで掘り進む関係上、費用は地下室のなかでも高額になりやすく、周囲も開けた空間となるため、防音性能も落ちてしまうといったデメリットもあります。

地下室の設置費用の目安

地下室の設置には、安い場合でも1坪あたり50万円の費用がかかります。とはいえ、地盤による費用のばらつきが大きいため、高額なケースでは1坪あたり200万円かかるケースもあります。

何より高額になる理由は、通常の工事と異なる工程が数多く行われることにあります。たとえば、土を掘るための重機が必要になるうえ、掘った土も処分しなくてはなりません。さらに地下室の構造は、鉄筋コンクリートというコストの高い工法であり、その額は木造建築の倍以上かかるともいわれています。

ほかにも、防水工事や断熱工事、構造計算費用や地盤調査費といった費用もかかり、まとめると1坪あたりで50万円~200万円もの費用が上乗せされます。

注文住宅に地下室を設ける際の注意点

地下室を設置する際に注意しなければならないのは、前述したように高額な費用がかかることです。地下室は通常の部屋と違い地下にあるため、いつもと違う非日常感を楽しめる魅力もあります。

とはいえ、何となく便利そうだという理由で設置すると、後々後悔したという事例もあるため、明確な目的がない限り設置は慎重に検討した方がよいでしょう。

また、地下室は湿気がこもりやすく、水害にも弱いため排水対策や換気設備の設置も求められます。ほかにも地震や洪水といった災害の際に備え、普段の出入り口とは違う避難経路を確保しておくことも重要な要素です。

最後に地下室は土地によっては作ることができないため、設置を検討する際には、土地探しの段階から専門家に相談しておくことをおすすめします。

まとめ

地下室は一般的にあまり使われない部屋という印象もありますが、防音性の高さからルームシアターやプライベートスタジオ、作業スペースといった活用方法もあるなど、さまざまな使い方もできます。

注文住宅においても地上では味わえない特別感から設置を検討する方もいますが、費用は高額になるうえ、湿気対策や排水対策を行っておかないと住み心地が悪くなってしまうなど、注意点も数多く存在します。そのため設置の前にはメリットだけでなく、デメリットも十分踏まえたうえで検討するようにしましょう。

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